「Midori.to」
- 新築 / 京都市西京区 -
静寂を彩る
自然豊かで、慎ましやかな眺望を望む場所に位置するこちらの邸宅。
京都の中でも厳しい景観地区にあるため、外壁の色味や植栽等、
何度もお打合せを重ね、納得のいくファサードが出来上がりました。
外壁にはトラバーチン柄の吹付を採用し表情を持たせ、
数種類の植栽と黒土間、照明計画を練ることで、上品で趣のあるアプローチを演出しています。
玄関にはアプローチと同じ黒土間を用い、植栽の見える地窓と、壁一面の鏡を採用することで
実際の広さよりも視覚的に大きく、明るい玄関を計画しました。
こちらの邸宅の特徴ともいえるスキップフロアは、空間を緩く仕切る、間仕切りとしての役割があり、
床のつながった一部屋にするよりも、区切って高低差をつけることで視野の上下のふり幅を大きくし
広く空間を感じることができる工夫を取り入れています。
また正面の窓から入る日の光を、一階部分に落とし込む意図もあり、
暗くなりがちな一階の廊下に暖かな自然の光が届くようになっています。
大きな窓があると、周囲の視線や日差しの問題がでてきますが、
今回は、さまざまな使い方ができる特注サイズのハニカムシェードを用いることで
季節や時間によって移りゆく景色、通り行く人の流れを、日常の楽しみに変換しクリアしています。
中二階の下に設けた一階の書斎スペースは、少しだけ天井高を低く設計することで
開放的なLDKとは少し雰囲気の異なる、籠りたくなる基地のような空間を計画しました。
また在宅での仕事や趣味による音響で、周囲への影響を気にせずに過ごせるよう
一部に防音素材の建材を採用し、ご自宅での暮らしにプラスαの価値を感じていただけるような工夫を施しています。
建 築 地:京都市西京区
景観地区:風致地区(第3種)
敷地面積:110.01㎡(33.28坪)
施工面積: 78.67㎡(23.79坪)
延床面積: 80.34㎡(24.30坪)
1階: 41.63㎡(12.71坪)
2階: 38.71㎡(11.71坪)